投資でのリターンを増やす方法の一つに、リスクを高くする方法があります。
リスクを高くすればリターンも高くなります。
逆に、リスクを低くすればリターンも低くなります。
リスクを高くしたり低くしたりすることは、投資資産の配分を変えることでも出来ます。
その投資資産の配分はポートフォリオと呼ばれます。
このブログでもおすすめポートフォリオをいくつか紹介しています。
↓↓↓
おすすめポートフォリオ5選(初心者用~中級者用)どう投資信託を配分するか
この記事の中では、ポートフォリオを変えてリスクを変えている例も紹介しています。
どの程度リスクを取れるかは個人個人の資産状況や性格的なもの、年齢も影響します。
だから、本来ポートフォリオは投資している本人が自分の状況に応じて決めるべきです。
ただ、いきなり何の情報もなくポートフォリオを決められないですよね。
そこで、この記事ではポートフォリオをどのように組めばよいかを紹介します。
これであなたも自分で自分に合ったポートフォリオを組めます。
Contents
1.投資資産の配分(ポートフォリオ)の作り方
1-1.初心者用のポートフォリオで投資開始
投資を始めたばかりのころ、私もすべての投資資産の配分を同じにしていました。
その方がリバランスをしやすいからです。
この記事の中で紹介している投資初心者向けのポートフォリオです。
↓↓↓
おすすめポートフォリオ5選(初心者用~中級者用)どう投資信託を配分するか
4本の投資資産を持っていたので、1/4(25%)ずつ持っていました。
所有していた投資資産は、
- 国内株式インデックスファンド
- 外国株式インデックスファンド
- 国内債券インデックスファンド
- 外国債券インデックスファンド
の4本です。
円グラフにすると以下のようになります。
ただ、これはあくまでも初心者用のポートフォリオです。
最初のうちは投資に慣れていないので、各ファンドの値上がりや値下がりがすぐわかるようにした方がよいです。
「すべてのファンドが同じ割合か」だけ見ればいいので、見たらすぐわかります。
ポートフォリオというものは自分で組んでも、1年くらい経つと結構忘れてしまいます。
「国内株式は15%に変えたんだったかな? 20%にしたんだったかな?」
という具合にです。
リバランスは1年に1度行うのが基本なので、1年ほったらかしになります。
ですので、忘れるのもしかたないと言えばしかたないです。
ただ、本当は何らかの形で記録しておいた方がいいでしょう。
私はエクセルに記録を残しています。
この、すべての投資資産を同じ配分にした初心者用ポートフォリオならまず忘れません。
「すべて同じ配分にした」と覚えていられればいいだけなので。
そういう意味でも初心者向きのポートフォリオです。
このポートフォリオで1年くらい運用して投資に慣れてきたら、ポートフォリオを変えていきます。
1-2.自分の年齢からポートフォリオを決める
まず株式の割合を
株式の割合(%) = 100 - 年齢
にします。
つまり、逆に言うと、
債券の割合(%) = 年齢
ということです。
もしあなたが35才なら、
国内・外国株式ファンド:合計65%
国内・外国債券ファンド:合計35%
としてください。
1-2-1.外国株式は国内株式より多くする
国内株式と外国株式の割合が65%になるようにします。
そして、外国株式は国内株式の2倍程度にします。
たとえば、
国内株式:20%
外国株式:45%
がいいでしょう。
だいたい国内株式と外国株式が1:2くらいですね。
実際は、国内と外国の時価総額の比は1:10くらいです。
つまり、実際の価値よりも国内株式の比重を多くしています。
これもリスクを減らすためです。
国内株式は為替が変動することによる値動きが少ないためです。
1-2-2.国内債券は外国債券より多くする
国内債券と外国債券の合計が35%となるように、
国内債券:25%
外国債券:10%
とします。
国内債券は安全性の高い資産なので、為替が動くと値段が変わる外国債券よりも多く持っておきます。
暴落時のクッションとして働いてもらうためです。
1-2-3.35歳のポートフォリオの例
以上のことをまとめると、
国内株式:20%
外国株式:45%
国内債券:25%
外国債券:10%
ということですね。
円グラフにすると以下のようになります。
ここまでリスクを減らすように配分を決めてきました。
それでも外国株式が半分近くでリスクを多く取っているポートフォリオです。
それは投資をする年齢としては35歳はかなり若いからです。
この若い時にリスクを取って高いリターンを狙い、資産を増やそうというポートフォリオです。
リスクも高いですが、ここから30年運用したとしても65歳です。
暴落に会っても十分取り戻せます。
逆に引退間近になって暴落すると、取り戻す前に寿命が来てしまうかもしれません。
ですので、ここからは年齢を重ねるにつれ、債券比率を上げていくことでリスクを下げていきます。
2.歳を取るごとに債券比率を上げる
私の場合は、5歳ごとに5%ずつ債券の割合を増やしてきました。
5年ごとにポートフォリオを変えています。
1-2-3.では35歳のポートフォリオの例をお見せしました。
以下、だんだんと年齢を重ねるにつれ、どうポートフォリオを変えていくかをお見せしていきます。
2-1.50歳のポートフォリオの例
次に例として、35歳から15年経った50歳のポートフォリオを作ってみます。
株式:50%
債券:50%
になりますね。
先ほどと同じように、
- 外国株式は国内株式の2倍くらいに
- 外国債券より国内債券を多く
します。
そうすると、例えば以下のようになります。
国内株式:15%
外国株式:35%
国内債券:35%
外国債券:15%
これも図にしてみましょう。
リスクの低い国内債券の割合が増えています。
その一方で、リスクの高い外国株式の配分は下がっています。
このようにして年齢が上がるにつれてリスクを下げていきます。
2-1.65歳のポートフォリオの例
さらに15年経った65歳のポートフォリオを作ってみましょう。
これからの時代はわかりませんが、もう人によっては引退する年齢です。
ここで暴落に会っても損害を少なく抑えるために、さらにリスクを下げていきます。
株式と債券の配分は65歳なので、
株式:35%
債券:65%
ですね。
以下のような配分が考えられます。
国内株式:10%
外国株式:25%
国内債券:45%
外国債券:20%
円グラフにすると、
となります。
国内債券が最も高い割合になって、安全性が高まったのが分かります。
このように年々安全性を高めていって、老後の資産を守るようにします。
ここで挙げたポートフォリオはあくまで一例ですが、自分の資産配分を考えるときの参考にしてください。
「自分でポートフォリオなんて考えられない」
という方は以上に紹介したポートフォリオをそのまま使っても大丈夫です。
3.自分の性格もポートフォリオに反映させる
また、年齢によってポートフォリオを考えるのははっきり数字で分かるので簡単です。
自分の性格からポートフォリオを自分用にアレンジしていきます。
性格というものは数字ではっきり出ませんので、こちらの方が難しめです。
投資で言う性格というのは
- 慎重に投資を進めるのが向いているタイプ
- 積極的にリスクを取るのが向いているタイプ
の2つに大きく分かれます。
私は慎重派です。
ですので、自分のポートフォリオは
債券の割合(%) = 自分の年齢 + 5
にしています。
債券の割合を増やしてリスクを下げてるんです。
逆に自分は積極派だなと思うなら、
債券の割合(%) = 自分の年齢 - 5
でもいいわけです。
今の時点で自分の性格がどちらかということが分かっている人は、私と同じように割合を変えればよいです。
ただ、普通は投資をやっている中で自分が慎重派か積極派はわかってきます。
特に暴落時に自分の資産が大きく減ってしまった時、どういう気持ちになるかで分かります。
暴落は自分の資産が大きく減ってしまう悪い事でもありますが、安く投資商品が買える良い事と取ることもできます。
自分の資産が減った痛みが強い人は慎重派でしょう。
逆に安くなっていて今がチャンス!と思う人は積極派です。
そういった機会に自分に合わせてポートフォリオを変えていくことも考えてみて下さい。
- 投資を始めたばかりのときは、すべてのファンドの割合を同じにしたポートフォリオを組む。
- 投資に慣れてきたら自分の年齢から債券の割合を決めてポートフォリオを組み替える。
- 年齢が上がるにつれて債券の割合も上げてリスクを下げ、老後の資産を守る。
- 自分が慎重派か積極派かで債券割合を変えて、自分に合ったポートフォリオを組む。
- まだ投資を始めていない方
- インデックス投資の復習をしたい方
- インデックス投資の全体像を学びたい方
以下の記事でインデックス投資をまとめています↓↓↓
インデックス投資のリターンをさらに上げる方法もあります↓↓↓
老後まで何十年もポートフォリオの調整なんてやってられない!
という方には本当に「ほったらかし」で何もしないこの投資法がいいかもしれません↓↓↓
こんにちは。企業の研究職として働きつつ、投資10年で800万円を稼ぎだした浦上といいます。
投資を始めたころの話や、投資以外ではドイツで博士号を取ったときの話など、プロフィールはコチラでまとめてます。