銀行の窓口で外貨預金を始めてはいけない。カモられないおすすめの方法

色々な外貨がばらまかれている
浦上

こんにちは。企業の研究職として働きつつ、投資10年で800万円を稼ぎだした浦上といいます。

投資を始めたころの話や、投資以外ではドイツで博士号を取ったときの話など、プロフィールはコチラでまとめてます。

 

銀行の窓口で

外貨預金はいかがですか?

と勧められたことはありませんか?

 

私はあります。

始めてしまったこともあります。

利益が出たこともあります。

 

そういう経験をして出た結論ですが、

銀行の窓口で外貨預金を始めてはいけません。

 

その理由をこの記事では書いていきます。

私は投資を勉強していくうちに外貨預金のカラクリがわかってきました。

この記事を読めば、どうして銀行の窓口で外貨預金を始めてはいけないかがわかります

さらに、外貨での運用がもっとお得にできる方法も教えます。

 

Contents

1.外貨預金の良い点と悪い点

最初に私の経験談から外貨預金の良い点と悪い点を書いていきますね。

 

1-1.外貨預金の良い点

外貨預金はまず利率が良いですよね。

今のご時世、普通預金に預けてもほとんど利子はつきません(^^;

0.001%とかです。。。

 

外貨預金は通過の種類にもよりますが、

普通預金の10倍の0.01%とか、

100倍の0.1%とか高い利率が魅力です。

 

「どうせ預けておくんだったら利率が高い方がいい」

そう思いますよね。

そう思って外貨預金を持っている人も多いと思います。

 

私もその一人でした。

ずいぶん前ですが、ユーロ建ての外貨預金を持ってました。

利率も普通預金よりいいし、ユーロが高くなればさらに増えるので、ボーナスを貰うごとに外貨預金を作ってました。

数万円くらい儲かりましたね。

だから、さらにいろんな通貨で外貨預金を作りました。

ユーロに加えて、ドルやオーストラリアドルも。

最大だと7万円儲けました。

 

つまり外貨預金の良い点は、

  • 利率が良い
  • 為替で利益が出ることがある

ということです。

 

1-2.外貨預金の悪い点

ただ、ある時状況が一変します。

リーマンショックです。

2008年の世界同時株安ですね。

 

当時、ドル外貨預金を25万円くらい持っていましたが、グングン下がって15万円くらいになってしまいました。。。

10万円の損です。

 

これが外貨預金の悪い点です。

  • 為替で損をすることがある

 

当然です。

頭ではその頃の私も知っています。

銀行の窓口でも必ず説明されます。

 

ただ、そのときは外貨のことも投資のことも何も知らないので、全然意味が分かりませんでした。

「株価が下がっているのは知っているけど、なんでドルまで下がるんだ。。。?」

とか思っていました。

 

今の投資の世界では円は安全資産として扱われます。

世界の株式市場が下落すると、円が買われるんです。

投資家は、株価が下がってるから株を売り、そのお金で円を買います。

その中にはアメリカ人も当然います。

アメリカ人からしたら、不況時にドルを円に換えておけば、円高でドルが増えることになります。

だから、リーマンショックのときもドルを売って円を買う投資家が大勢いました。

それで、円を買う時に売られたドルが安くなったということです。

 

こんなことも知らずに私は外貨預金をやっていました(^^;

ただ、外貨預金を銀行の窓口で作っている人のほとんどは、この時の私と同じくらいのことしか知らないと思うんです。

だから、外貨預金を作るとはどういうことなのかを次章から説明します。

 

2.外貨預金で銀行が儲ける仕組

外貨預金を作るとはどういうことかを説明しますが、銀行がなぜ窓口で外貨預金を勧めてくるのかを説明した方がわかるでしょう。

 

2-1.預金で銀行が儲ける仕組

外貨預金の前に、銀行が利子をつけてまで円建ての普通預金にお金を預けてほしいのかを説明します。

 

どうして銀行は預金を増やしたいのか?

その理由は、

お金を預けてもらえた時点で銀行は儲かるからです。

 

意味わかりますかね?

銀行の仕事は、まずお金を預金として多くの人から集めます。

次に、集めたお金を住宅ローンで貸し出したり、事業の継続に必要資金を中小企業から大企業に融資したりします。

それで貸したお金の金利を収入として得ます。

その金利の一部を預金者に利子として渡すという内容です。

 

これは大事な仕事ですよね。

タンスにほったらかしにしておくはずのお金を集めて、必要な人に貸し出し、金利を稼いで、儲けの一部を利子として預金者に渡す。

お金が必要な人は銀行からお金を借りられます。

預金者も何もしなくても利子が貰えます。

 

ただ、これ以外にも銀行が利益を出す方法があります。

預金で集めたお金で国債を買うことです。

 

例えば、個人向け国債の最低金利は0.05%が保証されています。

今の普通預金の金利は0.001%、定期預金でも0.01%です。

ということは、集めた預金で国債を買えば、必ず利益が出ることになります

つまり、あなたは銀行に0.001%の利率でお金を貸していて、銀行はそのお金で国債を買って利益を上げているという見方もできるわけです。

個人向け国債は最低0.05%を保証していますが、銀行が買うような国債は今はマイナス金利になっています。次の章で外国預金についての説明をするため、この日本の銀行の稼ぎ方を説明しています。数年前までは銀行はこの稼ぎ方ができていたということです。

 

だから、銀行にお金を預けるということは、間接的に国債を買っているということになります。

0.001%の利率で。。。

 

それでも、個人向け国債は3年は預けなくてはいけないので、いつでも引き出せる銀行預金の方がいいよと言う人はいるでしょう。

それに、給与の受取、クレジットカードの決済、公共料金の引落など銀行でお金を使う機会はたくさんあります。

どうせお金はある程度預けておかないといけないから、少しでも利子がつくならそれでいいと思いますよね。

 

私もそれでいいと思います。

問題は外貨預金を銀行の窓口でするべきかどうかです。

 

2-2.外貨預金で銀行が儲ける仕組

普通預金で集めたお金で国債を買えば銀行は必ず儲けられると書きましたが、外貨預金でも同じことが言えます。

 

外国も日本と同じように国債を発行しています。

アメリカやイギリス、オーストラリアも国債を発行しています。

 

例えば、アメリカドルの外貨預金を日本の銀行で作ると、利率は0.1%くらいですね。

アメリカ国債3年の利回りは今は0.9%です。

つまり、普通預金と同じように外貨預金でも、あなたが預けたドルでアメリカ国債を買えば必ず銀行は儲けられます

あなたが0.1%の利率で貸したドルで、銀行は利回り0.9%のアメリカ国債を買っているという形です。

円で増えるかは相場次第です。

でも、アメリカはマイナス金利ではないので、ドルでは銀行は金利差で必ず儲けられます。

さらに外貨を日本円で買う時の手数料、外貨を日本円に戻すときの手数料も取れますよね。

それが窓口で外貨預金が勧められる理由です

 

アメリカの国債を自分で買えば1%近い金利が入ってくるのに、それより少ない0.1%で銀行の外貨預金にする人がいるのはなぜか?

よく知らないからです。

アメリカの国債の買い方なんて知らないですよね(^^;

昔の私もそうでしたが、もっと金利の良い金融商品があるのを皆さん知らないだけなんです。

外貨預金で銀行が儲けられるのは、外国債券についてよく知らない人がまだまだたくさんいるからです。

 

そこで、次の章でアメリカの国債を買う方法やお得な外貨での投資方法を教えます。

 

3.あなたが外貨で儲けやすくなる方法

銀行の窓口で外貨預金を作るよりも、良い利率でお金を運用する方法を3つ紹介しますね。

 

3-1.ネット銀行で外貨預金を作る

一つは同じように外貨預金をネットの銀行で始める方法です。

窓口のある店舗型の銀行よりも、ネット銀行の方がたいてい利率が高いです。

店舗を持ってない分、窓口の人も雇う必要がないですし、経費が安く済むんですね。

その分、やはり利率に上乗せされてます。

 

外貨預金だったらソニー銀行がおすすめですね。

扱っている通貨の数も11種類。利率も良いです。

ドルだったら普通外貨預金で0.25%です。

倍以上ですね。

さらに1ヶ月定期預金だと1.2%、3ヶ月だと1.35%です。

外貨預金を始めるならば、店舗型よりネット銀行の方がお得です。

 

ネット銀行の外貨預金だと楽天銀行もあります。

ただ、ソニー銀行の方が使いやすいです。

金利の設定がちょっと細かすぎて分かりにくい…

日本円から入金するか外貨から入金するかで外貨預金の利率が違ったりします。

 

私は楽天証券で投資している関係上、本当は楽天銀行はよく使ってるんですが。。。

良い点としては、楽天証券と連携したり条件を満たすと、日本円の普通預金の利率が0.1%(店舗型の100倍!)になったりします。

でも、外貨預金についてはおすすめしません(笑)

 

3-2.ネット証券で外貨建MMFを買う

証券会社で外国債券そのものを買うこともできます。

始めるなら銀行と同じで、店舗型よりネット証券の方が色々とお得です。

 

ただ、外国債券は日本の個人向け国債を買うのと同じく以下のような面倒さがあります。

  • 募集しているタイミングで買わないといけない。
  • 募集締め切り後も買えるが利率が下がっていたりする。
  • 満期まで何年も待たないといけない。
  • 途中で売ることもできるが時価で売ることになる。
  • 満期が来たら解約されてしまう。

 

ですので、代わりにおすすめするのが外貨建MMFです。

MMFとはMoney Market Fund(マネー・マーケット・ファンド)の略です。

外国債券に投資する投資信託で、基本的に1つの通貨の債券に投資します。

外貨預金と同じで、ドル、オーストラリアドル、南アフリカランドなど色々な通貨が選べます。

私が投資に使っている楽天証券でも取り扱ってます。
↓↓↓
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/find/foreign_mmf/

 

ドル建てMMFの利回りは今は1%前後です。

さらに上に書いたような外国債券の面倒臭さはありません。

いつでも売買できます。

一つ問題があるとすると、利回りが変動することです。

外国債券そのものの場合、満期が来るまで利率は固定です。

 

3-3.ネット証券で外国債券インデックスファンドを買う

このファンドも投資信託なので、3-2.で書いたMMFと似ています。

MMFは、ドルとかユーロとか豪ドルとか自分の買いたい通貨を1つ選ぶ形です。

一方の外国債券インデックスファンドは、ドルもユーロも豪ドルもすべてひっくるめて買います。

ここで言うインデックスとは指数という意味です。

標になる字ということですね。

投資に関係する指数で有名なのは、東証株価指数TOPIXですかね。

TOPIXは日本の株式市場が好調かそれとも不況かの指標になる数字です。

 

同じように世界の国々の国債が好調かどうかを示すインデックスもあるんです。

名前はFTSE世界国債インデックスといいます。

FTSEは世界でも有名な指数を取り扱うイギリスの会社で、ロンドン証券取引所の子会社です。ちなみにイギリスの株価指数はFTSE100と言います。

 

このインデックスから日本を除いた指数を作って、(日本にとっての)外国国債インデックスファンドというものが売られています。

この外国国債インデックスファンドのおすすめファンドは、以前の記事にも書きました。
↓↓↓
【令和元年度版】積立投資で選ぶべきおすすめ投資信託4本

記事中、外国債券ファンドの中ではニッセイ外国債券インデックスファンドがおすすめでした。

 

このファンドを買えば、低いリスクで外国債券に投資できます。

リスクは低いものの、この5年の平均利回りは1.5%です。

リスクが低い理由は色々な国の国債に分散投資しているからです。

組み入れ上位からドル、ユーロ、イギリスポンド、豪ドル、カナダドルなどなど。

いろんな通貨が入っているので、どれか一つが値下がりしても大きく値崩れしません。

外貨預金だと自分が選んだ通貨が暴落したら、どうしようもないですよね。

 

だから、私は今は外貨預金はやめて、この外国債券インデックスファンドを買っています。

買い方も毎月の積立です。

積立の方がリスクが下がります。

 

積立てているのは外国債券だけではないですが、積立の方が良い理由については以下の記事が参考になります。
↓↓↓
投資初心者にオススメできる安全で確実な投資法はたった1つしかありません

インデックスファンドの積立について書いています。

良かったら参考にしてみてください。

 

言わずもがなですが、どの方法も外貨預金と同じで為替が円高になった場合はマイナスになります。

積立で行えばマイナスになるリスクも減らせますが、投資する場合はこのリスクを理解して行ってください。

 

この記事のまとめ
  • 預金は銀行にお金を貸して、間接的に国債を買っているのと同じ。
  • 外貨預金でも同じように間接的に外国の国債を買っている。
  • ネット銀行の方が外貨預金の利率が良い。
  • ネット証券で外貨建てMMFを買うことで外国債券を買える。
  • 外国債券インデックスファンドを買えば、低いリスクで外国債券に投資できる。

 

この記事で書いた利子や利回りの数字は2020年3月3日時点での値になります。

 

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