プロ投資家の8割に勝つ方法がわかる投資バイブル本「敗者のゲーム」

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浦上

こんにちは。企業の研究職として働きつつ、投資11年で1100万円を稼ぎだした浦上といいます。

投資を始めたころの話や、投資以外ではドイツで博士号を取ったときの話など、プロフィールはコチラでまとめてます。

 

浦上は主に本を読んで投資の勉強をしてきました

投資について書かれた本もいろんな種類があります。

 

たとえば、成功した投資家が自分の投資法を教える本。

単純に投資を始めるための作業を教えるマニュアル本。

少しうさん臭い「誰でも一瞬で簡単に儲ける方法!」なんて本もあります(^^;

 

そういう投資本の中でもバイブル的に長く読まれている本があります。

チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」

インデックス投資のバイブルと言っていいでしょう。

なぜインデックス投資が良いのか?

多くのデータを使いながら理論的に説明しています。

ただ、少し用語が専門書に近く読みづらい部分もあります。

 

最近、浦上は昔勉強した本を読み返していました。

このブログを去年始めたのがきっかけです^^

それで今回はエリス「敗者のゲーム」の内容を分かりやすく説明します。

データ分析も多い本ですが、結論だけ書くよう心がけました。

 

Contents

1.「敗者のゲーム」というタイトルの意味

投資は「勝者のゲーム」から「敗者のゲーム」になった。

ということから、このタイトルはつけられています。

 

どういう意味かというと。

 

勝者のゲーム」とは、たくさん良いプレーをした方が勝つゲーム。

だから、勝者のゲームに勝つには良いプレーをしなくていはいけない。

投資なら将来上がる安い銘柄を見つけてなるべく多く買うこと。

 

敗者のゲーム」とは、たくさんミスした方が負けるゲーム。

敗者のゲームに勝つ方法はミスを減らすこと。

投資なら下がるリスクが低い堅実な銘柄をなるべく多く買うこと。

 

昔、投資は「勝者のゲーム」でした。

今から50年以上前のアメリカでは個人投資家が9割。

残りの1割が機関投資家でした。

 

当時はまだ情報が広がりにくい時代。

そして、個人よりたくさん情報を持っている機関投資家は当然利益を上げやすい。

個人投資家が優良な情報を手にすることはほとんどなく。

機関投資家どうしでも、良い情報を持った方が勝つ。

つまり、良いプレーとは良い投資情報を速く入手すること。

 

それが今は状況が変わり、95%が機関投資家です。

個人投資家は5%しかいません。

そして、機関投資家が持つ情報にも差がなくなりました。

簡単に情報が手に入る時代になったからです。

良い情報を手に入れてもすぐに全員が知ることになる。

良いプレーをすぐにみんながマネできるようになった。

 

そうするとミスが命取りになります。

みんな良いプレーをするんですから。

ミスした投資家が負けます。

たとえば、少し調べれば損すると分かる株を買ってしまったりとか。

 

この状況だと良いプレーは当たり前。

出来るだけミスを減らすのが勝つ方法です。

これが「敗者のゲーム」になったという意味です。

 

そして、同時にこの50年で、

ミスを最少限にできる投資信託が生まれました。

インデックス・ファンドと言います。

 

2.インデックスファンドで「敗者のゲーム」に勝つ

インデックス・ファンドが生まれたのは1975年です。

アメリカのバンガード社世界初のインデックスファンドを販売。

ちなみに創業者のジョン・ボーグル氏は「インデックス・ファンドの父」と呼ばれています。

今でもバンガード社は投資信託会社として預かり資産世界一位です。

 

では、そもそもこのインデックス・ファンドとは何なのか

 

2-1.インデックスファンドとは?

インデックスファンドについてはWikipediaにも記事があります。

指数(インデックス)に連動する投資信託(ファンド)のことです。

 

指数で有名なのが日経平均株価東証株価指数(TOPIX)

あとアメリカのNYダウもニュースで聞きますね。

ただ、実際にはあらゆる国に自国の株価指数があります。

 

また、以上挙げたのは株価指数です。

株以外にも債券や不動産、原油にも指数はあります。

ただ、この記事で書くのは株価指数についてです。

 

この株価指数を使ってインデックスファンドは作られます。

例えば日経平均株価の場合、採用されている会社は225社。

この225社の株を運用会社が買うわけです。

日経平均に連動する割合で。

そして225社の株のまとまりを作る。

そのまとまりをインデックスファンドとして運用会社が売り出します。

国内株式インデックスファンド」という風に。

 

当然、このファンドは日経平均株価と同じ値動きをします。

中身が同じだから。

株価指数と同じ値動きをする点が重要です。

 

以上がインデックスファンドの説明ですが。。

これはエリスさんの本には書いてないです。

初歩的な話なので。

エリスさんはおそらく投資家向けに本を書いています。

内容は初心者こそ知るべきですが。

 

まあエリスさんが本に書きたかったことは別にありますのでね。

それは、

なぜインデックスファンドなら勝てるのか?

です。

 

2-2.なぜインデックスファンドが良いのか?

過去10年を見てもインデックス・ファンドのリターンは全米全投信の80%を上回っている

エリス「敗者のゲーム」から引用

これがインデックスファンドが良い理由です。

どういう意味かわからないかもしれませんね。

 

また補足説明を。

投資信託はインデックスファンドアクティブファンドの2種類があります。

 

アクティブファンドは言ってみれば普通の投資信託です。

運用会社が投資信託を投資家に売ります。

そして、売って得たお金で株を買う。

 

運用会社にはファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロがいます。

そして、ありとあらゆる株についてのデータがあります。

そのプロがデータなどから見通しを立てて投資方針を決めます。

そして、利益が出ると予測した株を買うわけです。

 

ただ、様々な政治的なニュースなどによって毎日株価は変化します。

その状況によって、持っていた株を売ったり、新たに買ったりします。

そうすることで少しでも利益を出そうとするわけです。

これが普通ですよね。

株を売ったり買ったりして利益を出すのが投資。

そういうイメージありませんか?

 

インデックスファンドでは利益を出すために売ったり買ったりはしません。

ただ、インデックスに連動するように株を持っておくだけ。

まあ投資信託が売れてお金が入ってきたら買い足す。

解約されたら株を売ってお金をお客さんに返す。

仕事はそれくらい。

その間も、インデックスに連動するように割合は変えません。

 

株価は無視です。

政治的な事件も関係なし

保有銘柄もインデックスに採用されている会社だけ。

良い株を探す必要はありません。

運用と言いながら何もしていないに等しい(笑)

ほったらかしです。

 

そこで先ほどの引用に戻ります。

過去10年を見てもインデックス・ファンドのリターンは全米全投信の80%を上回っている

これは、インデックスファンドはアクティブファンドの8割に勝つという意味です。

何もしていないのに。

 

つまり、アクティブファンドは調べたり売ったり買ったりとあくせく働いています。

その間にインデックスファンドはほとんど何もしない

ほったらかし。

それでも10年運用してインデックスを上回るアクティブファンドは2割。

8割は負けです。

 

プロの投資家ががんばって運用しても8割はインデックスに負けるんです。

アマチュア投資家はもっと負けるでしょう。

資産8兆円の投資家ウォーレン・バフェットさんもそんなことを言っています。

ほとんどの投資家にとって、株を保有する最善の方法は、手数料の低いインデックス・ファンドに投資することである。

エリス「敗者のゲーム」から引用

自分のような投資を知りつくした人以外、インデックスに投資しなさいと言っているわけです。

我が意を得たりとエリスさんも自分の本に載せたんでしょう(笑)

 

ただ、これは投資初心者には朗報とも言えます。

インデックスに投資していれば、何も知らなくてもプロの8割に勝てるんですから。

 

では、なぜ何もしないインデックスファンドあくせく働くアクティブファンドに勝てるんでしょう?

 

3.インデックスファンドが勝つ理由

理由は3つあります。

そのいくつかはもう書いてるんですが、本から引用しつつ説明します。

 

3-1.投資で’勝つ’ことがそもそも難しい

強力な多数のプロの投資家が利益をあげようと激しい競争を繰り広げる。大手の運用機関は常に最新の情報を入手しているので、特定のファンド・マネジャーが競争相手に継続的に勝ち続けるのは難しい。

エリス「敗者のゲーム」から引用

プロの投資家どうしの争いは当然ながら極めてハイレベルです。

ずっと勝ち続けることは難しい。

だから、ずっと必ず平均点を出すインデックスファンドが長い目で見ると勝ちます。

 

ちなみに、このプロ同士の争いにアマチュアが入って勝つのは難しいことです。

あなたがどこかの会社の株を買ったら、その争いに加わったことを意味します。

中でも投資初心者がいきなり会社の株式を買うのはオススメできません(^^;

 

3-2.インデックスは優秀な投資家の平均点

インデックス・ファンドを買うことは、投資の「ドリーム・チーム」の総意を結集したのと同じ意味を持つ。

エリス「敗者のゲーム」から引用

そして、プロのアクティブ投資家は無能だから勝てないわけではありません。

逆に全員超有能

有能な人どうしの争いで一人勝ち続けることが難しいわけです。

 

そして、この有能なプロの投資家の平均点がインデックスです。

株式市場の95%がプロの投資家だから。

インデックスは有能なプロの投資家が投資判断した結果と言えます。

 

だから、エリスは「ドリーム・チーム」と表現しています。

インデックスファンドを買えば、誰でも有能な投資家の仲間入りです。

ドリーム・チームの投資判断をコピーできるからです。

 

3-3.コストが安い

そして、アクティブ投資にはお金がかかります

まずはいろいろと調査をしなくてはいけません。

調査にかかる人件費。

そして頻繁に売買します。

そのたびに証券会社に売買手数料を取られます。

 

だから、アクティブファンドは信託報酬(毎年の手数料)が高いです。

インデックスファンドと比べると年1%くらい高い。

 

この年1%はバカになりません。

仮に100万円投資したなら毎年1万円ずつ余計に取られるわけです。

これは投資による資産形成をする上で大きなハンデです。

非常に勝ちづらくなる。

そもそも毎年5%くらいのリターンを目指すわけですから。

 

4.インデックス投資まとめ

以上書いてきたように、インデックスファンドは、

  • 8割のアクティブファンドに勝つ
  • 手数料が安い(年率0.1%台も)
  • ほとんどほったらかし
  • 売り時・買い時・投資戦略などを考えなくていい

といいことづくめ。

だから、初心者におすすめです。

 

インデックス投資まとめ記事からこの記事に来た方、4番目の記事にお進みください↓↓↓

インデックス投資の始め方を3ステップで説明してます。

 

インデックス投資まとめ記事」のリンクは以下↓↓↓

インデックス投資を始める方法の全体像が分かります。

 

浦上自身のインデックス投資成績も記事にしています↓↓↓

11年で1000万円のリターンを出した証拠も掲載。

 

本の要点はこの記事で書きました。

ただ、ちゃんと自分で読んで勉強したい方もいるはずです。

その場合は以下から購入ページに行けます↓↓↓

チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」

 

 

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