あなたの会社が企業型確定拠出年金を導入しているなら、強制的にやるしかありませんね。
ただ、銘柄も20種類くらいあって、投資をやったことない人はどれを選んでいいかわからないと思います。
私も働いている会社で企業型確定拠出年金の運用をしています。
だいたい年5%くらいのリターンです。
中にはどの銘柄を選んでいいかわからず、いまだにデフォルトのまま、ほとんど増えていないという人もきっといますよね。
確定拠出年金を何年もやっていて、利益がない人は本当は損をしています。
普通に運用すれば5%くらいは稼げるからです。
デフォルトだと0.01%くらいの利益しか出ないはずですが、もったいなさすぎます。
そこで、この記事では企業型確定拠出年金で私が利益を出した銘柄の選び方と運用方法を説明します。
Contents
1.企業型確定拠出年金でのおすすめの銘柄と配分
1-1.確定拠出年金でのおすすめ銘柄
確定拠出年金で選ぶ銘柄は以下の4つです。
- 日本債券インデックス
- 国内株式インデックス
- 海外債券インデックス
- 海外株式インデックス
「インデックス」と名前に入っているファンドが4つあるはずです。
その4本を買います。
1-2.確定拠出年金でのおすすめの配分
配分は25%ずつです。
上で挙げた4本の銘柄を25%ずつ、つまり1/4ずつ同じ割合で積立ててください。
1-3.この銘柄と配分にした理由
以上が私が年5%を確定拠出年金で稼いだ方法です。
インデックスファンド4本を同じ割合で積立てるだけです。
終わりです!(笑)
それでは、そうした理由を説明しますね。
1-3-1.銘柄をインデックスファンドにした理由
インデックスファンドにした最大の理由は手数料が安いからです。
だいたい積立てた額の0.2%前後になります。
(私の確定拠出年金ではそうなっています)
インデックス以外のファンドはアクティブファンドと呼ばれるものがあります。
アクティブファンドは1~2%手数料が取られます。
インデックスの10倍くらいです(^^;
アクティブファンドはインデックスとは違い、利益を出すために積極的に売り買いするので、運用会社も管理に人とお金が必要になるんです。
先ほど書いたように私のリターンは5%くらいです。
つまり、5%を儲けても、そのうち1~2%を運用会社に持っていかれてしまいます。
これだと毎年のリターンが3~4%まで下がってしまいます。
定年までの何十年という期間を考えると毎年1~2%取られるのは大損です。
どのくらいの金額を損するかは実際に計算した記事があります。
↓↓↓
投信信託の手数料1%と0.1%で投資効果にどのくらい差があるか計算してみた!
しかも、手数料が10倍だから利益も10倍というわけではありません。
というか、インデックスの方がリターンが高いことが多いです。。。
世にあるアクティブファンドの8割がインデックスに勝てないと言います。
インデックスファンドがおすすめな理由は他の記事でも詳しく書いています。
↓↓↓
投資初心者にオススメできる安全で確実な投資法はたった1つしかありません
インデックスファンドがどういう理由でリスクが低くなるのかを書いています。
ほかにも定期預金や保険などの「元本確保型」の商品も選べます。
というか、みなさん最初は全額この定期預金になってたかと思います。
こちらもオススメしません!
リターンが低すぎるからです。
利率は0.01%とかです。
これを選ぶと、私が毎年5%増やしている間に、0.01%しか増えないということになります。。。
これでは自分で運用する意味はありません。
ただ、「1円たりとも損したくない!」という方は、こちらにするべきです。
「元本保証型」なので。
定期預金のメリットは損することがないという点です。
あなたは損することもないし、得することもほとんどない。
そういう投資商品が「定期預金」です。
「得しなくてもいいから損だけはしたくない」という考えをお持ちの方もいると思います。
そういう方は投資は向いていないです。
投資というものは損するリスクを取って、高いリターンを目指すものだからです。
リスクを取らないとリターンは返ってきません。
ですので、ある程度のリスクは取りますが、
手数料が安く、リターンも見込めるインデックスファンドを選びましょう。
1-3-2.配分をすべて同じ割合にした理由
これは初心者が毎年のリバランスをしやすくするためです。
リバランスを初めて聞いたという方もいると思いますが、こちらの記事に詳しく書いています。
↓↓↓
投資の必勝法「安く買って高く売る」。年1回のリバランスであなたもできる
投資信託の積立投資は毎年バランスを調整して元に戻す必要があるんです。
年1回その調整をやります。
それを投資の世界ではリバランスと呼びます。
1年くらいの時間がたつと、あるファンドは値上がりし、あるファンドは値下がりしたりします。
そして、最初25%ずつと均等だったバランスが崩れます。
その時、増えた分を売って、減った分を買うのがリバランスです。
このリバランスがしやすいので、積立額の割合は25%ずつにしましょう。
もちろんこれは初心者がリバランスに慣れるための方法なので、慣れたら配分は変更して大丈夫です。
慣れてなくても、その程度のことならできそうという人もいるかもしれません。
そういう人たちのためにファンドのバランスの決め方も記事にしてます。
参考にしてみてください。
↓↓↓
おすすめポートフォリオ5選(初心者用~中級者用)どう投資信託を配分するか
より大きい利益を狙いに行く配分などについて書いています。
2.確定拠出年金での売り買い
確定拠出年金での売り買いは少し変わっています。
買う方は基本的に毎月あなたの会社が振り込むお金で積立てるだけです。
売って現金に変えるということは基本的にはできません。
どうしても安全な現金に買えたいというのであれば、定期預金に買い替えることになります。
そして、前の章で書いたリバランスも買い替えで行います。
スイッチングや預替と呼ばれます(私の使っているサイトでは「運用商品預替」になっています)。
前の章で書いたようにリバランスは年1回行います。
いつでもよいですが、積立を始めてちょうど1年たったらでよいでしょう。
年末とか年度末とかにしてもいいです。
スイッチングか預替で増えた分のファンドを減った分のファンドに買い替えます。
積立開始後1年たって、所有するAファンドが5%増え、Bファンドが5%減っていたとします。
そうしたら、Aファンドの5%分をBファンドにスイッチングします。
それだけです。簡単ですね。
あとはまた1年ほっておけばいいです。
1年たったらまた同じようにリバランスします。
詳しい方法は以下の記事に書いているので参考にしてください。↓↓↓
3.企業型確定拠出年金で投資の基礎を身につけた次のステップ
以上で企業型確定拠出年金で運用する方法はおしまいです。
あとは増えるまで待つばかり。
たとえば30年間5%で運用したらどうなるか?
あなたの積立てたお金は2.3倍になります。
やらない手はありません。
仮にあなたの確定拠出年金の積立額が1万円だとします。
会社や役職によって金額は変わってくると思いますが、計算を簡単にするために1万円にします。
そうすると年間に積立てる額は12万円ですね。
30年続ければ積立額は360万円。
その2.3倍なので830万円くらいに増えます。
ほぼほったらかしで470万円ものお金を増やすことができるんです。
↓↓↓
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
気になる場合は実際に数字を入力して計算してみてください。
ただ、企業型確定拠出年金には弱点もあります。
積立額を自分で決められないことです。
企業型なので会社が積立額を決めます。
従業員が追加で積立てられる制度もあるようですが、この制度も会社が使うかどうかを決めます。
もしあなたが積立額を5万円に増やせるとしましょう。
そして年5%のリターンで30年運用するとするとします。
30年間積立てる額は1万円のときの5倍なので1800万円。
30年後に積みあがっているお金はその2.3倍の4160万円です。
つまり、2360万円ものリターンが手に入ります。
このように、積立額を増やせないことはあなたにとって損なんです。
ただ、自由に積立額を決められる投資法もあります。
投資するファンドも企業型確定拠出年金とほぼ同じものです。
まったく同じファンドも、もっと手数料が低いファンドまであります。
それは、証券会社に口座を開いてファンド(投資信託)の積立を始めればいいんです。
確定拠出年金で紹介したインデックスファンドの積立は、証券会社で口座を開けば誰でもできます。
実際の方法などはまとめ記事を参考にしてください。
↓↓↓
始め方から終え方までインデックスファンドの積立が分かります。
こんにちは。企業の研究職として働きつつ、投資11年で1100万円を稼ぎだした浦上といいます。
投資を始めたころの話や、投資以外ではドイツで博士号を取ったときの話など、プロフィールはコチラでまとめてます。