投資信託のベストな配分
これはインデックス投資をする上で重要です。
投資の世界ではポートフォリオと呼びます。
以前の記事で初心者向けポートフォリオを紹介しました。
全商品の配分を同じにしたものです。
この記事でもう一度紹介します。
その配分だと初心者でもリバランスがしやすいんです。
本来ポートフォリオは本人が取れるリスクを元に決めます。
配分を変えることで、リスクを高くしたり低くしたりできます。
通常、リスクが高いとリターンも高くなります。
逆に、リスクが低くとリターンも低いです。
リスクをどのくらい取れるかは
- 本人の性格
- 資産状況
によります。
そこで、この記事ではリスクを変えたポートフォリオを5つ紹介します。
今のあなたに向いたポートフォリオを見つけてください。
Contents
1.初心者用ポートフォリオ
初心者向けポートフォリオは以前の記事でも書きました。
この25%ずつの配分がどうしてオススメなのか?
それは、
リバランスが簡単にできる
からです。
時間がたつにつれ各投信の値段は変わります。
ポートフォリオはだんだん元の形から崩れていく。
これを元の配分に戻す作業がリバランスです。
リバランスした方が利益が増えることが確認されています。
このポートフォリオだと、このリバランスがやりやすいのです。
リバランスでやることは元の配分に戻すだけ。
でも、何をいくら売って、
何をいくら買えばいいか
自分で計算する必要があります。
最初からそんな計算を出来る感じしますか?
すべて同じ配分だと計算は簡単です。
すべて同じ金額になるようにすればいいだけです。
簡単ですよね。
証券口座では投信の評価額の合計が見られます。
その合計評価額を銘柄数の4で割る。
そして、各銘柄をその額にすればいいです。
その額より多い分だけ売り、
足りない額だけ買う。
簡単にリバランスできます。
だから、初心者の方にはこの25%ずつのポートフォリオがオススメです。
「そのくらい計算くらいできる」
という人や、
1年くらい投資経験がある人、
次の2.のポートフォリオから始めても構いません。
2.慣れてきた人用ポートフォリオ
慣れてきた人向けのポートフォリオとしては以下のものを紹介します。
変更点は以下になります。
- 外国株式を増やし、そのぶん国内株式を減らす。
- 国内債券を増やし、そのぶん外国債券を減らす。
狙いは、高いリターンを目指すこと
それと同時に守りも固めています。
つまり、ハイリスク・ハイリターンの外国株式を増やして高いリターンを目指します。
そのぶん国内株式を減らしています。
同時に、株が下がったときに上がりやすく国内債券を増やして守りに強くします。
そのぶんは減らした外国債券から持ってきています。
グラフを見てもらえば分かりますが、
- 国内株式と外国株式を足した株式全体の割合
- 国内債券と外国債券を足した債権全体の割合
がともに50%で同じになるようにもしています。
また、
- 国内株式と国内債券を足した国内の割合
- 外国株式と外国債券を足した外国の割合が、
これもまた50%で同じにしています。
これによって、リスク資産のバランスを取っているわけです。
実は、1.初心者向けのポートフォリオも同じように、
株式:債権 50%:50%
国内:外国 50%:50%
になっていて、バランスも取れています。
次は中級者用として個人の性格に合わせたポートフォリオを紹介します。
3.中級者用ポートフォリオ
個人の性格に合わせて配分を変えていきます。
3-1.攻撃型
積極的にリターンを狙って速く利益を出したい人向けの攻撃型ポートフォリオです。
このポートフォリオの特徴は、
- 外国株式を大幅に増やす。
- 日本債権もある程度高い割合残す。
- 株式:債権は60%:40%
- 国内:外国は50%:50%
です。
まず、高いリターンを狙って、外国株式を大幅に増やします。
ただ、外国株はリスクも高いです。
だから、同時に暴落時の備えとして日本債権も高い割合を残します。
株式全体の割合は債権全体より多くします。
リスクを積極的に取ることで高いリターンを狙うわけです。
国内:外国については、50%:50%のままにしてバランスを取っています。
株式相場が好調であれば、より高いリターンが見こめます。
一方、暴落などで株価が下がると苦しくなります。
そんな不況時の苦しいときも
「どうにかなるだろうw」
と思える楽観的な人にも向いています。
逆に悲観的に考えがちな人や心配性の人には次のポートフォリオがいいでしょう。
3-2.守備型
慎重な人向けのポートフォリオです。
株価が不調の時、大幅なマイナスは避けたい人はこちらがいいでしょう。
このポートフォリオの特徴は、
- 国内債券を大幅に増やす。
- 株式:債権は30%:70%
- 国内:外国は70%:30%
ということになります。
不況時に値上がりする国内債券を大幅に増やして、不況に強くします。
債権の方が株式より多くて守り重視。
国内:外国は70%:30%とこちらも守り重視。
外貨の価値が暴落するリスクも減らしています。
株式は合計30%しかありません。
だから、好景気でもガンガン資産が増えることはないです
リスクを減らして地道に資産を増やすポートフォリオです。
好況時に周囲より資産の増え方が遅くなります。
それでも平気なのんびりした人や我慢強い人に向いています。
3-3.発展型
国内と外国の不動産投資信託2種類を加えたポートフォリオです。
不動産投資信託はREIT(Real Estate Investment Trust:リート)とも呼ばれます。
不動産の投資法人の株のインデックス型投信です。
家賃収入や不動産価格の値上がりなどで価格が上がります。
REITを買うと間接的にオフィスビルやマンションなどの不動産に投資したことになります。
債権と同様、REITも株と違う値動きをします。
だから、株の値下がり時のクッション役にもなります。
ただ、合計6銘柄で初心者にはちょっと多いです。
「リバランスくらいもうできる」
という何年か投資をやってきた人向けです。
実は、このポートフォリオを基本に私は投資しています。
株価が低い時にREITが代わりに稼いでくれたりもします。
REITで私は80万円くらい稼いだのでオススメです。
外国不動産だけ加えた5種類から始めるのもいいです。
日本はこれから人口減少社会になっていくと言われています。
国内不動産はその影響でじわじわ落ち込む可能性があります。
このポートフォリオも、
国内:外国 50%:50%
株式:債権 45%:45%
と同じ割合にしてバランスも取っています。
以上、いろいろなポートフォリオを紹介してきました。
自分の投資経験や性格に応じて、自分に合ったポートフォリオを選んでみてください。
投資に慣れてきたら紹介したポートフォリオから自分でバランスを変えてもいいでしょう。
以下の記事でインデックス投資をまとめています↓↓↓
定年間際に株価が暴落したら目も当てられません。
老後資金が大きく減るからです。
そのリスクを減らす方法も記事にしています↓↓↓
投資に回すお金
生活に回すお金
この2つのバランスも重要です。
投資に回しすぎると生活が苦しくなる。
生活に回しすぎると利益が少なくなる。
どういうバランスがあなたにベストか以下の記事で分かります↓↓↓
こんにちは。企業の研究職として働きつつ、投資11年で1100万円を稼ぎだした浦上といいます。
投資を始めたころの話や、投資以外ではドイツで博士号を取ったときの話など、プロフィールはコチラでまとめてます。