「投資を始めてみよう!」と思って
証券口座開設のページに名前や住所などを入力していたら、
よくわからない言葉が並んでて挫折。。。
そんな経験がある方に
証券口座開設で出てくる選択肢の
何を選べばいいか?
わかりやすく説明します。
この記事を読めば証券口座を安心してすんなり開設できます。
Contents
1.納税方法の選択
この選択肢でのおすすめは
「特定口座開設する」
「源泉徴収あり」
です。
それを選んだ方が後で楽になります。
「口座開くだけなのに、なんで税金の話が出てくるんだ?」
と思う方もいるかもしれません。
投資では、利益の約20%を税金として払う義務があります。
その場合、ふつうは確定申告をしないといけません。
ただ、この確定申告の面倒な手続きを代わりに証券会社がやってくれる制度があるんです。
それが特定口座です。
1-1.特定口座とは何か?
特定口座で証券を取引すると、税額を自動的に計算してくれます。
納税も証券会社でやってもらえます。
その一年で損失が出た場合の税の還付金もです。
取引が完了するごとに計算してくれて非常に楽です。
いくら税金を払ったかも見れるので安心です。
必ず特定口座は開くべきです。
証券口座開設時には「特定口座を開設する」を選んでください。
1-2.どの納税方法を選択するべきか?
「源泉徴収あり」を選びます。
実は特定口座を開いただけだと、納税まではしてくれません。
特定口座を開くと「税金の計算」まではやってもらえます。
ここで「源泉徴収あり」を選んでおくと納税まで代わりにやってもらえます。
ちなみに「源泉徴収なし」も選べます。
というのは「源泉徴収あり」のデメリットもあるからです。
証券の売却益も含む給与以外の雑所得が20万円を超えなければ税金はかかりません。
つまり、証券の売却益が20万円以下なら税金は払わなくていいかもしれません。
ただ、源泉徴収だと利益が何円でも自動的に納税されてしまうんです。
しかし、自分が買った投資信託や株がいくらの利益を出すかなんて買う前からはわかりませんね。
それに、売却益以外の雑所得もふくめての20万円です。
フリマ転売とかアフィリエイト、印税、原稿料なども雑所得です。
こういったものも含めると、ますます雑所得が20万円を超えるかどうかはわからなくなります。
超えたら確定申告をしなくてはいけなくなります。
面倒なことはなるべく避けたいですよね。
逆に、雑所得が20万円を毎年こえて確定申告をしている人は「源泉徴収なし」にして、一緒に確定申告するのでもいいです。
そうでない方は「源泉徴収あり」を選んでください。
2.つみたてNISAと「一般」NISAはどちらを選ぶか?
これは自分の投資戦略で決めるべきです。
特にそういうものがない初めての方には「一般」NISAをおすすめしています(コチラの記事参照)。
早めに決める方がいいですが、つみたてNISAと一般NISAはどちらか片方しか選べません。
変更できるのも年に1度だけです。
迷っているなら「開設しない」や「あとで開設する」を選びましょう。
あとから変更したくなったら最大で1年も待たなくてはいけないので、決められるまで保留しておいた方がいいです。
3.そのほかのよくある選択肢
以上の2つが必ず出てくる迷いやすい選択肢ですが、ほかにも初めての方にはよくわからない言葉が出てくることがあります。
証券口座を開いている最中に、また別の口座を開きませんかと聞かれたりします笑。
以下の3つの口座はすべて「申込まない」を選びます。
3-1.個人型確定拠出年金(iDeCo)口座
「申込まない」で大丈夫です。
始めたくなったら、あとから始められます。
個人型の確定拠出年金(iDeCo)は最近よく広告で見かけます。
非課税で資産運用できますが、年金ですので60歳まで受け取れません。
長所と短所があるので、始めるかどうかはよく考えた方がいいです。
年金なので急いで決める必要もありません。
また、自分の会社で確定拠出年金をやっている方はできません。
3-2.FX口座
「申込まない」にしましょう。
外国為替証拠金取引口座です。
私に言わせればギャンブルです。
投資とは言えません。
ドルとかユーロとかいろいろな通貨を買ったり売ったりできます。
買った外貨が値上がりすれば儲かるという仕組みです。
空売りした外貨が値下がりしても儲かります。
ふつうに、入れたお金の50倍とか取引します^^;
数百万とかです。
ハマる人はここで大損するようです。
そんな大金をふつうに取引するので感覚がマヒしてしまうんですね。
この50倍とかのレバレッジを利かせられるのは借金をしているからです。
儲ければ問題ないですが、損した場合はもちろんその借金は返さないといけません。
投資を始めたい人が最初に手を出すものではありません。
「申込まない」にしましょう。
始めるんでもよく考えてから始めてくださいね。
3-3.信用取引口座
こちらも「申込まない」にしましょう。
信用取引も、お金を証券会社から借りて株を買う口座のことをいいます。
FXと同じレバレッジを利かせて株を買えるということです。
逆に、証券会社から株を借りて売ることも信用取引でできます。
よく「空売り」と呼ばれますね。
借りた株を売ると、その時の株価でお金が手に入ります。
借りた株は期間内(半年とか)に返さないといけません。
借りた株を返すには買い戻すわけですが、株価が空売りした時より安くなっていれば安く買い戻せます。
その差が利益になるわけです。
「空売り」はとても危険な投資法と言われます。
そのわけは、株価はいくら下がっても下限がありますが、上がるのは理論上無限大だからです。
例えば、10万円で空売りをしたとしましょう。
その後、その株価が100倍に上がったとします。
10万円 × 100 = 1000万円
あなたは1000万円払って株を買い戻さなくてはいけなくなります。
逆に10万円で株を買って、
100分の1に下がったとしましょう。
10万円 ÷ 100 = 1000円
あなたの10万円は1000円になってしまいますが、損失は10万円弱で済みます。
1000万をこれから払うよりはずっとマシですよね。
こんな風に株で巨額の借金を背負う人が生まれるわけです。
あなたはそうなってはいけません。
「申込まない」にしましょう。
私はこうは言っていますが、空売りのすべてを否定するわけではありません。
例えば、確かな未来予測のもとに、
ある会社の業績が下がると言い切れる。
それならリスク承知でやるのもいいです。
ただ、投資の始めたばかりの方には当然おすすめできないので「申込まない」にしてください。
こんにちは。
企業の研究職として働きつつ、
投資10年で800万円を稼いだ管理人の浦上歩です。
投資以外のドイツで博士号を取ったときの話など、今までの経歴や実績はコチラでまとめています。