こんにちは。企業の研究職として働きつつ、投資11年で1100万円を稼ぎだした浦上といいます。
投資を始めたころの話や、投資以外ではドイツで博士号を取ったときの話など、プロフィールはコチラでまとめてます。
インデックス投資で重要な作業がリバランス。
投資信託の価格が変化することでポートフォリオは崩れます。
それを元の割合に戻すことを言います。
だいたい年1回行うもので、
リバランスすることで投資効果が上がるとされています。
ただ、このリバランス。
実は方法が3つあります。
そして、それぞれメリットとデメリットがあるんです。
このブログではそのうち1つしか紹介していませんでした。
それが一番初心者向きだからです。
ただ、すべて知っておいてあなたに向いた方法を選んだ方がいいですよね。
そこで今回その3種類のリバランス方法を紹介します。
3種類のリバランスすべてを知って、あなたに最も合った方法を見つけてください。
Contents
1.3つのリバランス法
リバランスはあなたのポートフォリオのズレを直す作業です。
浦上が以前からオススメしていたのは、
次に書く1番目の方法です。
1-1.売った分を買う
1番目の方法は「売った分を買う」です。
もう少しくわしく言うと、
上がった投資信託を売って、
そのお金で下がった投資信託を買う
という意味です。
例を出して説明しますね。
仮に、すべての投資信託を同じ配分にしたポートフォリオだとします。
図で示すとこんな感じ
国内株式の上がった分5%と、
外国株式の上がった分10%を売り、
国内債券の下がった分10%と、
外国債券の下がった分5%を買う
という作業をすることになります。
そうするとすべて25%に戻ります。
「パーセントじゃわかりにくい」
という方向けに、
金額でも説明しておきます。
先ほどの崩れたポートフォリオは、
金額にすると以下のようになります。
銘柄 | 金額 |
---|---|
国内株式 | 30万円 |
外国株式 | 35万円 |
国内債券 | 15万円 |
外国債券 | 20万円 |
合計 | 100万円 |
このズレを元に戻すときに、
上がった分を売って、
下がった分を買えばいいわけです。
つまり、
国内株式の上がった分5万円と、
外国株式の上がった分10万円を売り、
国内債券の下がった分10万円と、
外国債券の下がった分5万円を買う
そうすると以下のように元に戻ります。
銘柄 | 金額 |
---|---|
国内株式 | 25万円 |
外国株式 | 25万円 |
国内債券 | 25万円 |
外国債券 | 25万円 |
合計 | 100万円 |
これでリバランス完了です。
この方法は浦上のオススメだと書きました。
お金が掛からないからです。
売ったお金で買ってますからね。
合計もリバランスの前後で変わりません。
同じ100万円のままです。
ただ、デメリットもあります。
売ったら税金がそのつど取られるからです。
その分、投資効果は落ちます。
メリットとデメリットは以下にまとめておきます。
- お金が掛からない
- 売るごとに税金が取られる
- 税金の分の投資効果は落ちる
次に紹介する方法は、実は一番投資効果が高い方法です。
1-2.少ない分を買う
「少ない分を買う」方法では、
買うことしかしません。
だから、毎回お金が掛かります。
それが初心者向きでない理由です。
ただ、投資効果が最も高いのはこの方法です。
具体例を使って説明します。
銘柄 | 金額 |
---|---|
国内株式 | 30万円 |
外国株式 | 35万円 |
国内債券 | 15万円 |
外国債券 | 20万円 |
合計 | 100万円 |
先ほどと同じ崩れたポートフォリオです。
これを元に戻すのですが、
一番多い銘柄に金額をそろえます。
一番多いのは外国株式の35万円です。
だから、すべての投資信託を35万円にします。
つまり、35万円より
国内株式の少ない分5万円、
外国債券の少ない分15万円、
国内債券の少ない分20万円を買う
ことになります。
そうすると、以下になります。
銘柄 | 金額 |
---|---|
国内株式 | 35万円 |
外国株式 | 35万円 |
国内債券 | 35万円 |
外国債券 | 35万円 |
合計 | 140万円 |
これですべて同じ金額でリバランス完了です。
合計100万円が140万円まで増えています。
だから、総額40万円買っていますね。
結構な額です。
このお金を毎年用意しなくてはいけないのがデメリットです。
すでに書きましたが、この方法のメリットは投資効果が高いこと。
売らないのでまず税金を取られません。
そして、投資資産が増えるのでリターンが増えるスピードも上がります。
実際、浦上がリバランスしている方法はこの「少ない分を買う」方法。
投資効果が高いからです。
投資効果が高いと言っている意味は、
投資資産が増えるほど、
そこから生まれるリターンが増え、
リターンが増えるほど
投資資産が増える
という好循環を言っています。
「売って買う」方法をオススメしているのは、その方が投資を続けやすいからです。
負担が少ない方が投資を続けやすいから。
ちなみに浦上は、
このリバランスに掛かるお金を
ボーナスを使って用意しています。
年末にボーナスを使ってリバランスしています。
だから、毎年のボーナスが見込める方なら、この方法を使った方が良いです。
以下にまとめます。
- 売らないので税金が取られない
- 投資資産が増えやすく、投資効果が高い
- 毎年ある程度まとまったお金が必要
次に紹介する方法はイレギュラーな方法です。
毎年やる人はいないでしょう。
ただ、リバランスはできるので紹介はしておきます。
1-3.多い分を売る
「多い分を売る」方法です。
ここまで読んだ方は分かるかもしれませんが、投資効果は低いです。
ただ、お金については一時的に楽になります。
実際には、
銘柄 | 金額 |
---|---|
国内株式 | 30万円 |
外国株式 | 35万円 |
国内債券 | 15万円 |
外国債券 | 20万円 |
合計 | 100万円 |
このうち一番金額が安い銘柄に価格をそろえることになります。
一番安いのは国内債券の15万円。
そこで、すべての投信を15万円にそろえます。
つまり、15万円より
国内株式の多い分15万円、
外国株式の多い分20万円、
外国債券の多い分5万円を売る
ことになります。
そうすると、
銘柄 | 金額 |
---|---|
国内株式 | 15万円 |
外国株式 | 15万円 |
国内債券 | 15万円 |
外国債券 | 15万円 |
合計 | 60万円 |
すべて同じ金額になりました。
合計額100万円だったのが60万円まで減っています。
だから、現金化したのは40万円。
このお金が入る分、生活は楽になるでしょう。
一時的にお金が必要なら使うのもいいです。
最終的には使うために投資していますので。
ただ、投資効果は低いです。
仮に毎月4万円を積立てていたとします。
そうなると40万円は10ヶ月分の積立額です。
40万円引き出すことは、
投資資産の成長が10ヶ月遅れた
ということを意味します。
またもう10ヶ月積み立てて、
やっと元に戻せるということです。
だから、まったくおすすめできません。
ただ、この方法が使える場面があります。
一時的にお金が必要な時です。
もし投資の成長を遅らせてでも現金が要る場合、このリバランス法で売ってください。
逆に言うと、この方法なら良い配分で売ることができます。
上がっている銘柄を多く
下がっている銘柄を少なく
売り方としては正解です。
ただ、お金が必要な時だけにしてください。
毎年やるのおすすめできません。
- 手元資金が増える
- 投資資産の成長が遅れ、投資効果が低い
- 売った時に税金が取られる
2.どのリバランス法がいいのか?
以上書いてきたことのまとめです。
どのリバランス法がいいのか?
ですが、
答えは「あなたの状況次第」です。
リバランス法は3つありました。
- 売った分を買う
- 少ない分を買う
- 多い分を売る
このうち一番投資効果が高いのは
❷の「少ない分を買う」です。
だから、これが一番いいです。
ただ、まとまったお金が毎年必要になります。
そこで、投資資金が少ない方や
投資の初心者の方には
❶の「売った分を買う」
をおすすめします。
そして、一時的にお金が必要な場合、
❸の「多い分を売る」の方法で
投資資産を売却してください。
毎年のリバランス法としては使えません。
インデックス投資をまだ始めていない方、「初めて聞いた」という方は以下の記事を参考にしてください。
始めるための方法や利益が出る理由が分かります。
浦上がどんな人か興味出た方は以下の記事をどうぞ↓↓↓
「売った分を買う」の1-1の方法は、
上がった投資信託を売って、下がった分の穴埋めをするから、
元手が余剰にかからず綺麗なバランス配分になりそうですね。
つまり全ての配分を、最初に投資信託を
買った時の配分に戻してくんですよね。
それがリバランスですよね。
売るごとに税金が徴収されるので、デメリットは多少、存在してたんですね。
1-2の方法の「少ない分を買う」だと資金がたくさん無いとできないですね。
税金の損はないけど・・・。
投資資産が増やせますね。
1-3「多い分を売る」は、金額の少ない銘柄に揃える方法もあったんですね。
これは、お金が欲しい時の方法なんですね。
3つのリバランス方法では、1-3は、例外的な方法な感じですね。
1-1の方法はオススメではあるんですが、
税金を取られるということはデメリットですね。
1-2の方が資産もリターンも増えますんで、
出来る人はそちらを選ぶべきです。