以前、お金で買える幸せと買えない幸せの違いを書きました。
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幸せはお金では買えない。お金で買える幸せと買えない幸せの違い
お金で買える価値と買えない価値の違いとも言えます。
幸せは価値のあるものだからです。
お店で売っていない幸せもありますが、人間関係であれ社会的な評価であれ、幸せになるものには必ず価値があります。
だから、幸せと価値はほぼ同じものです。
そして、お金は価値を交換する道具です。
お金で価値を買えているように思えて、
実際には買えていないこともあります。
ニセモノをつかまされている状態です。
そして、その価値を買おうとすると、
いくらお金があっても足りなくなります。
その買ってはいけない価値をこの記事では教えます。
Contents
1.お金で買えそうに思える価値
お金で買えそうで買えない価値はいろいろありますが、たとえば
「自分を重要な人間と感じる価値」
というものがあります。
1-1.自分を重要な人間と感じる価値
自分を重要な人間と思いたい気持ちは、
誰でも多かれ少なかれ持ってますよね。
「自己重要感」という言い方もします。
たとえば、
- 人の役に立つことをして感謝されたい
- 良い仕事をして褒められたい
- 人より良い結果を出したい
とかそんな気持ちです。
そのために、世の中に多くの価値を提供しようというのは正しい努力です。
たくさんの人が助かるような仕事や、
大勢の人が喜ぶような仕事を頑張ってやる。
その結果、たくさんの人から感謝され、尊敬され、収入も増えて、自分を重要な人間と感じる。
これなら納得できますよね。
世の中に貢献する仕事をした結果、
自分は重要な人間だと思えて幸せを感じる
というのであれば。
オリンピックの金メダリストなんてわかりやすいですね。
何年もの間、血のにじむような努力をして、
世界一になれる技術と体力を身につけ、
実際にオリンピックで金メダルを取り、
大勢の人間が感動する。
その結果、その金メダリストを大勢の人が重要な人間として扱う。
当たり前ですね。
本人も自分のことを自然に重要な人間と感じているでしょう。
嫌でも周囲がそう扱います。
本当に頑張った人というのは、意外と謙虚だったりしますけども。
1-2.お金を払って自分を重要と思う
この自己重要感ですが、
お金を払って買うこともできてしまいます。
「そんなバカな!」と思うかもしれません。
たとえば、高い物を買った時です。
1人数万円かかる三ツ星レストランや、
数十万かかる銀座の高級クラブや、
100万円以上かかる飛行機のファーストクラスとかです。
10万円以上の高級バッグとか、
100万円以上の高級腕時計とか、
1000万円以上の高級車とかです。
通常はこういう高い物を買えるのはお金持ちです。
お金をたくさん持っている人は価値を世の中にたくさん提供した人だと書きました。
大勢の人を喜ばせた結果、
お金持ちになったとも言えます。
そして、高い物を買うと、
たとえ年収300万円でも、
お金持ちになったかのように
まるで自分が重要な人間かのように
お店では扱ってもらえます。
自分が価値ある人間のように感じられます。
お店としては当然の対応です。
高額な商品にお金を払ってくれるお客様に不快な思いをさせてはお店側にとってはマイナスです。
重要な人間として扱うように教えられているはずです。
お金を払うだけで、
自分が重要な人間に思えるということです。
こう言っている私も、
ドイツで博士号を取ったとき、
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【第3章】自由に仕事する時間とストレスのないドイツ生活。出した成果で博士号も取得!
ご褒美として数十万円のブランド物の腕時計を買ったことがあります(笑)
確かに重要な人間としてお店では扱われました。
買って数カ月はその腕時計をしていると、
とてもいい気分になりました。
でも数カ月だけです。
それが過ぎれば、当り前のこととして慣れてしまいました。
「なるほど。こういう気持ちを売っているわけか」
と納得がいきました。
なんで腕時計一つがそんなに高いのか?
それまで意味が分かりませんでした。
大金を払ってでもこの良い感情を買いたい人がいるんです。
2.自己重要感を買い続けると。。。
このニセモノの自己重要感をずっと買い続ける人がいます。
もしあなたがお金持ちで数十万円くらいは毎日使っても平気というなら別です。
それはあなたがすでにそれだけの価値を世に提供したということですから。
親にもらったとかでない限りですが。。
そして、このニセモノの幸せには中毒性があります。
私はそうはなりませんでしたが、
高級品を買ってからしばらくたって
その気持ち良い感情が消えた時、
また同じような気持ちになりたい
と思って、高級品を買い続ける人がいます。
先日、会社のお金を横領して懲役の判決を受けた人のニュースを読みました。
盗んだお金で豪華な家を建て、愛人を連れ込み、高級品も買いあさっていたそうです。
ただ、お店側とすれば、
盗んだお金も稼いだお金も
見分けがつきません。
お店としたら重要なお客様になります。
高額商品を買ってくれるんですから。
そうしたら、そのお金を盗んだ人は
重要な人間としてそのお店で扱われます。
通常、お金をたくさん持っている人は、
たくさんの価値を世の中に提供した人です。
重要な人間として扱われても問題ありません。
でもお金を盗んだ人が重要な人間なわけないですよね。
手に入れる方法が何であれ、たとえ盗んだお金でも、お金を持っていれば重要な人間として扱われる。
これはお金という道具の限界になります。
完ぺきな道具などないのです。
お金で感情は買えます。
たとえば、食べ物を買うのも
実は感情を買っています。
食べ物を買って食べると、
お腹がすいた
というマイナスの感情が消え、
お腹いっぱい
というプラスの感情を得ることができます。
この感情なら買っても問題ありません。
その感情を満たすようにすると、
あなたは食事をとり続け、
生き続けることができます。
この感情がないと、
あなたは餓死してしまいます。
そうしたら、
自己重要感というのは何のためにあるのでしょうか?
これは、オリンピック選手のように頑張って努力をして、世の中にとって価値のあることをするためにあります。
その結果として他人から認められます。
本当は頑張って努力しないと得られない感情です。
頑張って世の中に価値のあることをするための感情です。
でも、お金を使うと、
努力しなくても手に入ってしまうんです。
すると、先ほど書いた横領事件のように、繰り返しお金を盗まなくてはいけなくなります。
盗みまではしなくても、
給料はぜんぶブランド品に消える生活です。
家計にムリのある買い物をし続けることになります。
お金を使っている時しか自分を重要な人間だと感じられないからです。
これが、
お金では幸せは買えない
という状態です。
本当に幸せな人は
頑張って世の中に貢献して、
認められているから幸せです。
その結果、高級品を余裕で買えるだけです。
お金で高級品を買い続ける人は、
お金を使っている時だけ幸せです。
ずっとお金を使い続けないといけません。
お金を使わないと誰も相手にしてくれません。
これって不幸ですよね。
自分を重要だと感じるために家計にムリのあるお金を使ってませんか?
それはニセモノの幸せを買っていることになります。
あなたが本当に欲しい物は自分を重要だと感じる感情です。
それはお金で買うのではなく、
自分の努力と世の中への貢献で
手に入れていきましょうね。
こんにちは。
企業の研究職として働きつつ、
投資11年で1100万円を稼いだ管理人の浦上歩です。
投資以外のドイツで博士号を取ったときの話など、今までの経歴や実績はコチラでまとめています。