「お金がない!」とか
「お金が欲しい!」って
思っている人はたくさんいますよね。
お金 = 人生
と言っては言い過ぎですが笑
そんな感じの人もいます。
でも、お金では買えないものはこの世界にたくさんあります。
友達や家族なんてお金では買えません。
実は、お金は便利だから使ってるだけで、
人生の目的ではありません。
この記事では「お金とは何なのか?」について書いています。
お金がなかったり、欲しかったりする人には
知っておいてほしいですが、
知らない人が多いようなので、
今回書くことにしました。
Contents
1.お金の機能
お金には3つの機能があります。
- 価値を保存する機能
- 価値を交換する機能
- 価値を比較できる機能
それぞれ説明していきますね。
1-1.価値を保存する機能
物には価値があります。
あなたもお金を払って何かを買うのは、
その物に価値を感じるからですよね。
そして、
この価値をお金は保存できるんです。
いきなりそんなこと言われても、
意味わからないですよね?
例をあげると、
あなたの持っている物の中にも、
だんだん価値が減っていく物
があります。
家とかはその一つです。
木造一戸建ての場合、
新築では何千万という価値があるのに、
築10年ほどで半分ほどの価値になり、
20年を過ぎると1/10くらいになる
と言われています。
もっと価値が減るスピードが速いものもあります。
食べ物です。
たとえば、とれたての新鮮な魚なら、
お金を払って買う価値がありますが、
腐ってしまったら誰も買わないですよね。
無価値です。
0円になるということです。
このことが大昔は大問題でした。
魚をたくさんとってきても、
食べきれずに腐ってしまったら、
もう捨てるしかありません。
ところがお金が発明されると、
食べきれない魚は売ればよくなります。
そうすると、
魚の価値が保存できるようになります。
魚はずっと保存できませんね。
いつか必ず腐ります。
でも腐る前にお金にかえておけば、
そのお金でいつでも魚がまた買えます。
つまり、腐ってしまえば0になってしまう魚の価値を、お金にかえることで保存できるようになったわけです。
これが一つ目のお金の機能である
価値保存機能です。
1-2.価値を交換する機能
2番目は価値を交換できる機能です。
価値のある物をお金と交換できますよね。
ただ、ここでいう価値の交換は、
あなたの提供できる価値と、
あなたが欲しい物の価値を交換できる
という意味です。
まだお金の発明されていない時代は、
物々交換しかありませんでした。
あなたが魚を欲しいとします。
だから、リンゴをとってきて
魚と交換することにしました。
これが物々交換です。
ただ、
物々交換にはいろいろと問題があります。
たとえば、あなたの持ってきたリンゴを
魚を持っている人がいらない場合、
魚と交換してもらえません。
ほかにも、魚1匹とリンゴ1個。
価値が同じなのかというと、
まったく同じ価値ではないですよね。
違いがあるはずです。
だから、毎回交渉しないといけません。
リンゴ2個と魚1匹を交換するのか、
それともリンゴ3個か、、、
二人とも納得するまでです。
すごく面倒ですね。
ここでお金が間に入ってくれると、
すごく話が簡単になります。
あなたはリンゴを市場に持っていき、
欲しい人に売ってお金にかえます。
そして、魚を売りたい人から、
そのお金で買える魚を買えばいいです。
魚を売った人も、売ったお金で自分の欲しい物を買えばいいわけです。
お金があるとすごく便利になります。
今の社会では
市場で食べ物を売るより、
給料をもらう人の方が多いでしょう。
これも価値を交換していることは同じです。
会社は何かしらの商品を売って
お金を稼いでいます。
稼いだお金であなたを雇い、
あなたは会社の商品を売る手伝いをします。
あなたは労働力という価値を、
給料というお金と交換しているわけです。
お金をサービスと交換することもできます。
美容師さんの技術をお金で買って、
髪を綺麗に整えてもらうことありますね。
お金の価値交換機能を使えば、あなたの価値をお金にかえ、そのお金でいろんな価値を手に入れることができます。
お金の交換機能は世の中を便利にしているわけです。
1-3.価値を比較できる機能
最後は価値を比較できる機能です。
これもリンゴと魚の物々交換の話で説明します。
リンゴ1個と魚1匹を物々交換したい場合、
魚の種類にもよりますが、
魚の方が価値が高いでしょう。
魚1匹を手に入れるのに、
リンゴを何個わたせばいいか、
毎回交渉しなくていはいけません。
ここでお金が間に入ってくれると、
話がとても簡単になります。
あなたは市場でリンゴを売って、
そのお金で魚を買いたいとします。
そのためにリンゴの値段をまず自分で決めます。
できればなるべく高く売りたいですよね。
だから最初は、
1個1000円で売ることにしました。
売れません。
「リンゴ1個にそんなにお金払いたくない」
と思われたら売れません。
500円に下げることにしました。
まだ売れません。
100円に下げました。
そうしたらやっと売れました。
売る方はなるべく高い値段をつけたいですよね。
でも、買う側が納得しないと当然売れません。
買う人はなるべく安く買いたいですからね。
このようなかたちで、
いろんな物の値段が決まっていきます。
値段を決める理由は買う側も売る側も納得するということです。
一人一人の感じる価値が値段を決めていきます。
次にリンゴを売った100円を持って、
魚を買いに行きます。
いろんなお店で魚を売っています。
100円で小さい魚を買ってもいいですし、
魚の切り身100円分を買ってもいいです。
高すぎると思うなら別の店に行けばいいです。
誰でもやっていることですが、
この100円をなるべく有効に使いたいですよね。
なるべく良い物を安い値段で買いたいはずです。
だから、一番納得いく値段のお店からあなたも魚を買います。
本来の価値より高い値段をつける店からは
だいたいの人は買ってくれないので、
結局、そのお店は値段を下げてでも売ることになります。
リンゴをあなたが売った時と同じです。
こうやって魚も価格が決まっていきます。
自然とたくさんの人が納得する値段になっていくわけです。
このように人が感じている価値が
いろいろな物の値段を決めていきます。
その結果、
価値の比較がお金でできるようになります。
お金があるおかげで
数字ではっきりと価値が見える
ようになるわけです。
2.結局、お金とは何なのか?
お金の便利さを3つの機能の話をして
ご説明してきました。
この記事で言いたかったことは
お金とは便利な道具だ
ということです。
お金があるおかげで便利になっている
お金がないとすごく不便だ
なんてなかなか思わないので、
そういう意味でこの記事を書きました。
逆に、
お金は悪い物
と思っている人の方が多いでしょう。
たしかにお金には悪い面もあります。
たとえば、価値を比較する機能で
人間の価値までお金で計算されてしまったりします。
年収が高い人の方が価値がある
という考え方ってありますよね。
お金を持っているだけで、
重要な人間に思えるということです。
でも子供を育てる母親なんて、
お金を稼ぐために
子供の世話をしているわけではないですね。
どう考えても、
その子供にとって、世の中にとって、
価値があり、重要なことですが、
普通、お金にはなりません。
お金では計算できない価値も世の中にはたくさんあるんです。
もちろん世の中にたくさんの価値を提供した人が、たくさんのお金を手に入れられるのも事実です。
自分が社会にどんな価値を提供して、
お金を手に入れているのか、
この記事をきっかけに、
考えてもらえたらと思います。
こんにちは。
企業の研究職として働きつつ、
投資10年で800万円を稼いだ管理人の浦上歩です。
投資以外のドイツで博士号を取ったときの話など、今までの経歴や実績はコチラでまとめています。