こんにちは。企業の研究職として働きつつ、投資11年で1100万円を稼ぎだした浦上といいます。
投資を始めたころの話や、投資以外ではドイツで博士号を取ったときの話など、プロフィールはコチラでまとめてます。
このブログのおすすめ投資法はインデックス投資です。
インデックス投資ではインデックス・ファンド(投資信託)に分散投資します。
ただ、1つ1つのファンドの中身がわからない人も多いはず。
そこで、これまで国内と外国の株式インデックスファンドの説明をしています。
よくわからないものに投資してはいけません。
この記事でもインデックス投資に使うファンドの1つを説明します。
今回は国内債券インデックスファンドです。
Contents
1.説明に使う国内債券インデックスファンド
国内債券インデックスファンドの説明は、
を使って行います。
国内債券インデックスファンドであれば、
中身はどれもだいたい同じ。
だから1つ知っておけば十分です。
この種類のファンドはだいたい、
NOMURA-BPI
をベンチマークにしています。
NOMURA-BPIなんて聞いたことない。。
と思うかもしれませんので、
次の章で説明します。
このファンドのデータとしては、
- 運用期間:19年
- 純資産総額:778億円
- 信託報酬:年0.176%
といずれの数値も投資先としては十分です。
まあ令和3年時点で信託報酬の安いファンドを調べてみたら
↓↓↓
もっと信託報酬の安い国内債券ファンドもあります。
ただ、浦上が保有しているので説明にはこのファンドを使います。
2.国内債券インデックスファンドとは何か?
国内債券ファンドではもちろん国内つまり日本の債券に投資します。
国内債券と聞くと、普通は国債のことをイメージしますよね。
でも、ここで言う国内債券とは国債と同じものではありません。
国内債券とは具体的にどんな投資商品なのか?
と、その前に、国債とは何なのかというと、
国が発行している債券です。
だから、通常日本で国債と言うと、
日本政府が発行している債券のことを言い、
国の借入金と言うこともできます。
このファンドで扱っているのは国内債券。
国債とは違います。
では何かと言うと、
日本国内にあるいろんな債権のことを言います。
でも、それだけじゃわかりませんよね。
債券とは借入金だと書きました。
つまり借金です。
日本国内ではいろんな人が借金をしています。
利子付けて返すからお金貸してほしいという人たちです。
人だけじゃなく政府も企業もお金を借りてやりたいことがあるということです。
そういう借金の中からある基準で選んだのが
国内債券インデックス
になるわけです。
そして、その基準がNOMURA-BPIです。
この名前のNOMURAというのは
野村証券のことです。
野村証券で開発した指数になります。
そして、BPIはBond Performance Indexの頭文字。
日本語に訳したら「債券収益指数」といったところです。
日本の債券の指数なら一番よく使われている指数でしょう。
この指数の中身は野村証券から公表されてます。
↓↓↓
http://qr.nomura.co.jp/jp/bpi/docs/NOMURA-BPI_RuleBook_201909J.pdf
そのPDFに内容は書いてありますが、
なかなか分かりづらい内容なので、
次の章で説明していきますね。
3.どんなものに投資しているか?
3-1.投資している債券の種類
このNOMURA-BPIで選ばれている債券がどんなものか?
以下の図でわかります。
先ほどの野村証券のPDFの中にある図です。
(2019年9月27日 NOMURA-BPI インデックス構成ルールブックより引用)
図の真ん中の赤い部分が投資対象の債券です。
国債はもちろんのこと、県や市が発行する地方債もあります。
政府保証債は日本道路公団などの政府関連機関が発行する債券です。
金融債は金融機関、事業債は会社が出す債券になります。
つまり、国債だけでなく日本で発行される債券に広く投資しているわけです。
また償還期間も分散させています。
図の右側の青い部分です。
国債なら3年国債などの短期から10年国債などの長期国債、15年以上の超長期国債など幅広く投資します。
こんな風に日本国内のいろいろな債権に幅広く分散投資しているのが、
国内債券インデックスファンドです。
そして、それぞれの債券の時価総額に従って購入割合を決めます。
では、実際に今どういう割合で買っているかも見てみましょう。
3-2.投資している債券の割合
「割合」については三井住友・日本債券インデックス・ファンドのサイトにある目論見書などから説明します。
以下が資産別の構成です。
(2021年9月17日 三井住友・日本債券インデックス・ファンド 交付目論見書より引用)
国債の割合で全体の8割です。
時価総額で見るとやはり国債が最も多いということになります。
そして、基本的に国債の値動きにファンド価格は影響されるということです。
その国債もいろいろな種類を買っています。
国債の中身は以下の図で分かります。
(2021年6月21日 三井住友・日本債券インデックス・ファンド 運用報告書(全体版)より引用)
この表は一部ですが、色々な国債を購入していることが分かります。
償還期間が2年から40年のものまであり、
それぞれ利率が違うことも分かります。
また、額面金額と評価額がそれぞれの国債で違っていますね。
国債の価格も市場で取引され、
増えたり減ったりしているわけです。
国債も価格が増減するリスクがあるので、
1つの国債に投資を集中させず、
分散投資することでリスクを下げられます。
ちなみに国債以外の債券についても目論見書に書いてあります。
例えば、3.5%保有している地方債の一部が以下の表です。
(2021年6月21日 三井住友・日本債券インデックス・ファンド 運用報告書(全体版)より引用)
東京都、北海道、神奈川県、大阪府の地方債を保有しているのが分かります。
他に事業債の一つである社債は例えば以下のようなものを保有してます。
(2021年6月21日 三井住友・日本債券インデックス・ファンド 運用報告書(全体版)より引用)
キリンとか東レとかブリヂストンとか有名企業の名前が並んでますね。
お金借りる必要あるのかなと言う感じですが(^^;
以上のように、国内債券は国債だけで構成されているわけではありません。
もともと国内債券はリスクが低いです。
そこから日本のいろいろある債券に分散投資して、さらにリスクを下げています。
そういった投資商品が国内債券インデックスファンドです。
この記事を読んで、国内債券インデックスファンドについて知識が増えたと思います。
それに加えて根本的なことも一応説明しておきます。
債券というのは借用証書のようなものです。
お金を貸したら借用証書が手元に残りますね。
つまり、債券を買うという投資行動は、お金を貸すことと同じです。
お金を貸して満期が来れば利子がついてお金が増えます。
その利子が債券の主なリターンです。
逆に主なリスクは貸したお金が返ってこないリスクです。
ただまあ、ここで紹介したような債券は貸し倒れはまず起きません。
借りている側が政府や大企業でそもそもお金持ちだからです。
また、国債などは債券市場で取引されます。
だから、その取引に応じて値上がりや値下がりも起きます。
それもリスクの一つに含まれますね。
最初に書きましたが、中身が分からないものに投資するのは危険です。
このファンドの中身は分かっていただけたと思います。
こんな感じで中身が分かるものに投資していきましょう。
インデックス投資で稼ぎたい方は以下のインデックス投資まとめ記事をご覧ください↓↓↓
また他のインデックスファンドの内容は以下の記事で書いています↓↓↓
国内債券ファンドは日本の債券なのですね。
国債との違いが見えにくいですね。
国債が国(政府)の借入金なら国内債券は??
日本国内の企業、政府も含む幅広い債券、借入金なんですねぇ。
言葉一見、似てますね…(^^;
国内債券インデックスファンドは、地方債もあったり
国債もあったり事業債もあったり種類が8ぐらいあって多いですね。
償還期間もバラバラのものが1つの
国内債券インデックスファンドになっていて利益が出る時期も
バラバラではないかと、ふと思ってしまいました。
そうです。名前は一見、国債だけかなと思いますが、
実際はいろいろな債権を保有してます。
確かに償還期間はいろいろあって、
利子が付くタイミングもいろいろですね。
ただ、日々債券は市場で取引されているので、
市況によっては値上がりもありますね。