【証拠画像あり】ドイツで博士号を取ったときの話をしようと思います

ミュンヘンの画像でドイツをイメージ
浦上

こんにちは。企業の研究職として働きつつ、投資11年で1100万円を稼ぎだした浦上といいます。

投資を始めたころの話や、投資以外ではドイツで博士号を取ったときの話など、プロフィールはコチラでまとめてます。

 

ドイツで博士号を取ったって冒頭に書いてますよね。

プロフィールにも書いています。

 

ミュンヘン工科大学で博士号を取ってるんですが、そういえば博士号の話は詳しく書いたことがないです。

まあこのブログは投資ブログ

博士号は研究の称号なんで直接関係ありません。

 

ただ、このブログを読んでいる方は、どんな人が書いているのか知りたいかもしれません。

それに毎回記事冒頭に書いておいて、

詳しい話が無しなのもどうなのかなとも思います。

 

本当にドイツで博士号取ったの?

なんて思っている人もいるかもしれませんし(笑)

そういうわけで、浦上がドイツでどうやって博士号を取ったのかこの記事に書きます。

証拠画像は一番最後に載せています。

 

1.博士号とは何か?

博士号と言われてピンと来ない人のため、最初にどんなものか説明します。

 

日本で博士号を取る時に多いのは大学院の博士課程に進む方法です。

理系の場合、大学を4年で卒業した後、5年間大学院に通います。

 

そして、通常日本での博士号を取るには論文を3報書かねばなりません。

国際的な学術雑誌に自分の研究成果を投稿したものが論文です。

学術論文と言った方がいいかもしれません。

 

学術雑誌は見たことある人少ないでしょうね。

本屋とかじゃ売ってません(笑)

私も大学や研究所の図書館でしか見たことない。

最も有名な学術雑誌はNature(ネイチャー)でしょう。

たまにニュースとかでも取り上げられてます。

 

Natureは少し商業的なところもある雑誌です。

逆にたいていの学術雑誌は商業的ではありません。

学問の発展のために出版している感じです。

だから、専門の人しか雑誌の名前を知らなかったりします。

 

そして、この学術論文、

3報書くのはなかなか大変です。

1報書くまでの流れは以下の通り。

 

研究

成果

英語で論文執筆

学術雑誌に投稿

査読をパス

受理・掲載

 

これを3回やらねばなりません。

 

まず研究を進めて成果を出すには通常1年以上はかかります。

出した成果を論文にまとめるのも、基本は英語でないといけません。

 

また、投稿しても必ず掲載されるわけではありません。

査読と呼ばれる同分野の研究者のチェックが必要です。

チェックを受けた結果、掲載に値せず却下もありえます。

 

そして、3報論文が書けたら3つの内容をまとめて加筆し博士論文とします。

日本の大学なら日本語で大丈夫です。

 

流れは以下の通り

論文3報

博士論文執筆

予備審査・受理

博士号試験

 

最後の博士号の試験は公開発表会の形です。

私は日本で受けたことはないですが

聞いた話だと2時間くらいやるようです。

発表1時間、質問1時間とか。

 

3人くらい教授がいて1時間質問攻めにあいます。

なかなかタフですね(^^;

これに合格したらようやく博士号取得です。

 

こんな感じで博士号を取るのは大変です。

何のためにそこまでするの?

って思うかもしれませんね。

 

この博士号の位置づけは研究をするために必要な資格です。

私はドイツで博士号を取ってすぐ、担当教授に

「おめでとう。でもこれは運転免許証みたいなもんだから」

と言われました(笑)

 

さらに

「研究を行う力があると認められただけで、これから何をやるかが大事だからね」

と釘を刺されました。

 

まあ博士という称号には権威もあります。

特に欧米だとそうらしいです。

博士になったくらいで調子に乗るなということですね(笑)

 

ちなみに、大学院には修士課程というものもあります。

これは2年通って研究成果を修士論文にまとめたら修了です。

企業で研究をしたい人は修士号を取ることが多いです。

大学などで研究し、教授を目指すなら博士課程に行く必要があります。

私は日本の大学院で修士号を取って、企業の研究職になりました。

 

他に企業の研究職で論文を3報書いて、博士号を取る人もいます。

論文博士と呼ばれますね。

ただ、会社の偉い人が部下の研究結果を使って博士になることもできちゃいます。

社内の研究結果を使った論文なので。

 

部下に論文書かせて、名前だけ入れてもらえばまあ可能なんです。

それが結構多くて問題になったようで、大学も論文博士を受けないところが増えてきてます。

 

ここまで日本での博士号について、ざっくり説明してきました。

次に浦上がドイツでどうやって取ったかを説明しますね。

 

2.ドイツの博士号試験

ドイツの博士号の試験の流れは日本とは違います。

博士号の試験を受けられることになったら、

 

研究

成果

博士論文執筆・提出

審査・受理

博士号試験

で終わりです。

 

論文3報書く必要はなかったです。

1報も書かずに博士号取っている人もいたので。

 

ドイツで博士号を取るために最初にやったことは申込です。

 

2ー1.博士号試験の申込

願書みたいなものを大学に提出しました。

入試に近いと思います。

博士課程の学生になれるかどうかなので。

これで落ちる人もいるそうです。

 

今はシステムも変わってるかもしれませんが、願書の添付書類として、

  • 成績証明書
  • 卒業・修了証明書
  • 無犯罪証明書
  • 履歴書

などを提出。

 

書類審査に移りました。

教授からは

これで落ちたら私にはどうすることもできないから

と言われました。

まあ私にもどうにもできないですけどね(^^;

大学のランクや成績、研究成果を審査するので。

 

ドイツのランク付けは日本とは違っていて、最高1点~最低4点という評価形式です。

点数が多い方がランクが低い。

そして、2.5点取れなかったらもう不合格(^^;

2.5点より少ない点を取らないといけないということです。

 

そして、通知が来ました。

なんと、1.2点

ほぼ満点でした(笑)

 

というのは裏があって、

浦上の場合、もともとドイツのミュンヘン工科大に出向し研究していました。

それが終わった時、教授に

この成果なら博士号取れるよ

と言われ、ミュンヘン工科大で博士号を取ることになりました。

 

その成果で論文2報、国際学会で発表1回。

それも履歴書に書いていました。

だから、普通の学生より有利だったんです。

 

他の日本人や中国人の話を聞いていると、修士号を持っててもギリギリの点になるようです。

アジアの大学の評価は低い…

 

書類審査を通過し、試験を受けられる状態になりました。

普通はここから研究を進め、成果を出してから博士論文を書きます。

ただ、浦上はもう研究を済ませているので、あとは博士論文を書くだけです。

 

2-2.博士論文執筆

担当教授からは、

「最低100ページは書かないとダメだよ。もちろん英語でね。」

と言われました。

 

「は、はい…」

とか言ってると、

「英語がイヤならドイツ語でもいいぞ。その方がチェックするのラクだしw」

と言われました(教授はもちろんドイツ人)。

 

100ページの英文を書くなんて全く想像できません。。

まあとりあえず、すでに自分で書いた論文2報をコピペです。

あとから表現は変えないといけませんが。

これで30ページくらい。

 

そして、先輩が書いた博士論文が研究室に残されています。

それを参考に目次だけ作りました。

ほとんどの部分が白紙ですが、書けるところから書いていきます。

 

本当はガンガン書き進めたいところです。

ただ、その前に他の論文をたくさん読まないといけません。

そうしないと何も書けないんです。

 

論文というものには形式があります。

最初に必ず序論(Introduction)を書かなくてはいけません。

 

過去にこんな研究がありました。

ただ、それでは分かっていない部分があります。

だから、こんな研究をすれば新しいことがわかります。

という感じのことを書きます。

 

そのために50報ぐらい過去論文を読んだんです(ほとんど英語)。

読んでは簡単にまとめて引用し、自分の博士論文に書く。

そういう作業を進めていきました。

 

半年以上かかって60ページほどに到達。

別の研究もやりながらなので、

論文を書けるのは平日夜と休日のみ。

頑張ってもなかなか進みません。

 

それでめげずに序論を終わらせました。

次は、本論(Results)と実験編(Experimental parts)です。

この2つは以前書いた学術論文の30ページの内容をより詳しく書きます。

 

本論は論文の中心部分です。

どういう方法を使って、

どんな結果が得られ、

何が分かったか

ということを書きます。

 

実験編は実際にやった作業を書きます。

他の研究者が同じことを自分で出来るくらいのレベルまで詳しく書きます。

どこのメーカーの機械や試薬を使ったかということまでです。

 

他にも謝辞や参考文献などのページも付け加え、

計150ページを英語で書きました。

計1年以上をかけ、教授に言われた100ページをクリア^^

まあ表やグラフもあるんで、すべて文章ではないですが(笑)

 

教授にチェックをしていただいた後、大学に提出して博士号試験を受けられる状態になりました。

 

2-3.博士号の試験

博士号の試験は日本のように公開発表会ではありませんでした。

私の担当教授も含め審査官は2名。

座長を務める教授が1名。

合計3名の先生方の前で発表します。

他の聴講者は無しです。

 

発表時間は10分。

質問時間が審査官1人25分。

2人で50分です。

総試験時間は1時間になります。

 

50分の質問攻めはなかなかハードです(^^;

ただ、ちょっと抜け道がありました(笑)

 

そのお三方には事前にご挨拶に伺うんです。

先生の研究室まで出向いていって、

よろしくお願いいたします

という感じで。

 

そしたら質問する審査官の2人は同じことを言ってくるんですね。

君はこんなことをもう少し勉強した方がいい

もっと勉強しなさい、みたいな(笑)

 

ただ、他の人に聞いた話では、それが博士号試験で聞かれる質問なのだということでした。

ほのめかしてるんだそうです。

だから、言われたところは教科書や論文読んで勉強しました。

実際、その質問は何個かされました(笑)

 

まあそれでも時間にしたら50分のうち10分ってところですね。

残りはガチの質問。

ただ、試験対策をもう一つ教えてもらっていました。

 

それは

本当は教授は自分の研究の話がしたい

です。

それを研究所のスタッフに教えてもらいました。

 

試験とは言えど、教授も人間。

他人の研究より自分の研究の方に興味がある。

だから私の研究の話を聞いて、思い出した昔の自分の研究の話をしてしまいがち。

そう言われたんです。

 

そうなったら思う存分教授に話をさせておけ(質問時間が短くなる笑)。

ということでした(笑)

実際にそうなりました。

そうなったら遮らずにじっくり聞かせていただきました。

だから、私は50分のうち半分も話してないでしょう。

 

そんな感じで無事に試験を乗り切りました。

試験が行われたのは小さめの教室。

終了後、いったん外に出るよう促されます。

扉の前で待っているようにと。

 

外に出ると、同僚のポスドク・学生たちが花束を持って離れたところで待っているのが見えます。

まあ試験にこぎ着けた時点で合格はほぼ決まりなんだそうです。

下の階ではもうパーティの準備をしているはずです。

 

5分くらい待ったら扉が開いて、

我々は君を博士と認めることに合意した

と座長に言われました。

 

これで晴れて博士になることができました。

 

3.博士号の証拠

博士号を取ったら証書がもらえます。

卒業証書みたいなものです。

その証拠の写真を載せておきます。

 

ただ、日本の卒業証書とかと比べても簡素です。

本当にただの証明書ですね。

 

コチラです。
↓↓↓
博士号証書 証拠画像

個人情報は消してあります。

左半分が英語で、右半分がドイツ語です。

書かれてる内容は左右で同じ。

右下に学長と学部長のサインが入っています。

 

以上がドイツで博士号を取るために浦上がやったことでした。

 

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2 件のコメント

  • ドイツの博士号は日本とは違うんですね。
    いずれにしても博士論文をたくさんの枚数書くなど大変ですね。
    英語でOKとはいえ、日本語でないから大変そうです。

    50分の質問攻めの抜け道の話が面白いです。
    確かに人は自分の話がしたいところありますね。
    その心理を利用しない手はありませんね。

    人の研究を聞いて、思い出した昔の自分の研究を話をしたくなるものですか・・・

    質問時間が短くなる為には、教授に思う存分、話をさせておくことが大事ですね。

    このことは何か参考になりますね。↑
    博士号などを取る機会は自分にはもちろん全くありません。
    でも、人付き合いにおいて参考になる要素の話だと感じました。
    聞き役になるほうが得策な時ってあるもんですね。

    • 博士論文は最初は愕然としましたが、
      書いていくうちに楽しくなってきました。

      ドイツ人は話好きで話が長いってこともありますけどね(笑)
      それと、公開の発表会ではないので、思う存分教授が話しても変な空気にはなりにくいです。
      だから、日本の博士号試験だと使えないかもしれません(^^;

      そうですね。聞き役に回った方がいい状況はたくさん他にもありそうです^^

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